私のイラストの世界観を3D技術で立体的に表現したいとお申し出をいただいてこのプロジェクトがスタートしました。
森の木々や植物を住処にしているリスが楽しそうに駆け巡る、そんな豊かな森をイメージして原画を作成しました。
その原画を元に彫刻家の土井木蓮さんが繊細で美しい彫刻で再現し、立体的な椅子の原型を作成してくれました。
ここまでの段階はまだ昔から職人がしてきたアナログな工程ですが、ここからデジタル技術と融合していきます。
3Dモデラー寺田天志さんが土井さんの彫刻をスキャニングしたデータを使ってデジタル世界でどんぐりチェアを構築してくれました。
そのデータをいよいよ椅子として具体的に形にしていきます。デジタルデータを元に椅子のパーツごとに掘り出していきます。
どこをデジタルでどこを人の手で、デジタル技術と伝統的な木工技術どちらも兼ね備え対応できるロア木工さんの試行錯誤によりどんぐりチェアのフレームが出来上がりました。
椅子の座面は神戸のインテリアデザインショップ リサブレアさんが担当してくれました。
最も多くの時間人の体に触れ支え心地良さを与えると同時に椅子のデザインとしてもとても重要なパーツです。
こうして3年越しのプロジェクトだったどんぐりチェアがかんなせいしました。
【どんぐりチェアプロジェクト】
原画:江種 鹿乃子(イラストレーター)
原型:土井 木蓮(彫刻家)
CG:寺田 天志(3Dモデラー)
座面:リサブレア(インテリア)
企画:株式会社開日ホールディングス
制作進行:橋本大智(株式会社開日ホールディングス)